接骨科(柔道整復)
接骨術を施す術者を「柔道整復師」と言います。我々の行う接骨術は大変歴史のある医療技術です。平安時代の古文書にも接骨、整骨の文字が見られます。その後の戦乱の時代にはいくつもの流派が生まれました。そして日本接骨医術が全盛を極めたのは江戸時代です。当時の貴重な文献も現存しています。戦乱が少なくなった江戸時代に接骨術は庶民のケガの治療に無くてはならない技術となりました。治療にあたったのは医家と柔道家でした。柔術には相手を打ちのめすための「殺法」と、ケガを治療する「活法」とがあります。柔道で絞め技をかけられて気絶した人を一瞬にして蘇生させる活(かつ)も柔道活法の代表的な技術です。
接骨術は伝統的医療技術ですが、決して古くさい技術ではありません。時代と供に進歩発展しています。特に戦後は西洋医学の技術を積極的に受け入れた新しい接骨術が生まれ、毎年新たな研究成果が数多く発表されています。
このように永年受け継がれてきた伝統的医療技術に最新の医療を取り入れ、患者様の苦痛を少しでも早く楽にしてあげられるよう努力しております。また、私たちはケガ治療を専門としておりますが、薬を処方したり、外科的な手術を行うことはできません。しかし接骨院を訪れる患者様の中には外科治療や薬物治療が必要な方もおられます。そのようなときは医師会の先生方と協力して、患者様にとって最適な治療が受けられる診療科を紹介致します。
*各種保険を取り扱います。
当院では国民健康保険、共済保険、社会保険、老人保健、学童保険等すべての保険証が使えます。 労災保険、自賠責保険も取り扱っております。また、患者様ご自身が加入している傷害保険の通院証明、施術証明も適正に行います。 (シーネ、包帯、サポーター等の衛生材料費は実費となります。)
!痛みに対して施術を行った場合に健康保険の対象となります。ただ単に「疲れがたまったので揉んで欲しい。」とか「気持ちが良いので電気をかけて欲しい。」といったような慰安行為は医療行為ではないので保険の適用とはなりません。
鍼灸科(漢方治療)
一般に漢方と呼ばれている東洋医学は、解剖学、細菌学などを重要視する西洋医学とは疾病の考え方が全く違っています。総論としては考え方の中心に陰陽五行があり、健康とは「陰陽、気血、臓腑、経絡等の調和がとれた状態」を言い、その均衡が乱れ復元できない状態を疾病と考えています。疾病の要因は外因、内因、不内外因の三因子が上げられます。外因は六淫と呼ばれ風、寒、暑、湿、燥、火の六つの邪気に分けられ、内因は七情と呼ばれる喜、怒、憂、思、悲、恐、驚の七つの過度の精神情志活動に分けられます。そして不内外因には飲食、疲労、外傷、中毒、寄生虫、遺伝などがあり、診断法も望、聞、問、切の四診を用いることが一般的です。
東洋医学の考えのなかに「気」の流れという特徴的なものがあります。気が流れる道筋を「経脈」といって人体には大別して陽経六脈、陰経六脈と、身体の正中線上を走る前後の任脈と督脈の十四経脈があります。陰陽の十二経脈は五臓六腑、四肢を周流して全身を相互に接続していて、この十二経脈の流れが異常をきたすと、いろいろな疾病が生じるので要所要所にある「経穴」いわゆるツボに、鍼、灸、指圧等の刺激を与えることによって流れを正し患者様を治療します。ちなみに「薬石効を成さず・・」という言葉がありますが、薬は漢方薬のことで石は鍼のことです。
*鍼は痛くありません。
当院で使用する鍼は縫い針や注射針と違って極めて細い、髪の毛ほどの太さの漢方の鍼です。
!鍼灸治療は健康保険の対象となりませんので、施術方法に応じて1000~3000円の自己負担をお願いしております。
予約制ではありませんのでお気軽にご相談下さい。